IN SELF · ISSUE 001
● 12 SEC異変は、いつも劇的な症状として現れるわけではありません。最初はただ、「何か、違う。」という小さな感覚です。
いつもより眠れない。気分の揺れ方が違う。予定を取りやめることが増えた。その変化を、恐れたり決めつけたりする前に、静かに観察する。そこから回復の土台が始まります。
疾患自己認識力(Illness Insight)とは、自分の疾患や症状のパターン、調子の波、トリガーを客観的に把握する力のこと。病気を自分の一部として認めながら、それを自分のすべてにはしない。そんな自己理解を指します。

受診することは「手段」。症状がなくなることは「結果」。その間にあるのが、自分の状態を把握する力そのものです。
01小さな変化を、つかむ。症状が大きくなる前の、睡眠・感情・行動の微細な違いに目を向けられます。
02自分のパターンを、知る。調子の波と、その前後にあった出来事を重ねると、自分固有の傾向が見えてきます。
03必要な支援を、選ぶ。「何となくつらい」から一歩進み、今の状態を人に伝えるための言葉を持てます。

一つだけを見て答えを急ぐ必要はありません。変化がどこに、どのくらい続いているのか。三つの角度から眺めてみます。
01睡眠が、変わる。寝つけない。早く目が覚める。反対に、長く眠り続ける。
02気分が、揺れる。不安や苛立ちが続く。気持ちの動きが、いつもより大きい。
03行動が、変わる。約束を断る。返信を避ける。普段していることに手が伸びない。

一晩眠れなかったからといって、すぐに病名へ結びつける必要はありません。いつもの自分と何が違うのか。その変化がどれくらい続いているのか。答えを急がずに眺めることが大切です。
自分を決めつけるためではなく、
自分を守るために観察する。
病気の影響は認める。ただし、自分を病気だけで語らない。その両方を大切にすることが、スティグマに縛られない自己理解につながります。
TRY IT TODAY
- 01SLEEP
眠りは、いつもと比べてどうだった?
- 02FEELING
気分を、一語にすると何だった?
- 03ACTION
いつもと違う行動はあった?
疾患自己認識力は、病気を受け入れて諦める力ではありません。自分のパターンを把握し、必要なときに必要な支援を選ぶための、回復の最初の土台です。
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